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精管切断術(パイプカット)

このページでは精管切断術(パイプカット)についてご紹介しています。

はじめに

精液とは精巣で作られた精子と、前立腺で作られた潤滑油の働きをする液体から成っています。

左右の精管を切断することにより精巣で作られた精子が精液に混入することがなくなるため、精液が膣内に放出されても妊娠することはなくなります。

精管を切断しても射精はしますし、男性ホルモンの分泌にも影響はありません。

 

なお避妊手術としては女性の卵管切断術もありますが、女性が手術を受ける場合、開腹手術が必要となるため、手術の侵襲が桁違いです。

治療

精管切断術は医学的に必要な手術ではないため自費診療扱いとなります。

当院では50000円(2か月後の精液検査費用込み)に価格設定しております。

 

始めに陰嚢の付け根に局所麻酔をします。

2cmほど皮膚を切開し、精索を露出し、その中から精管を同定したら精管を切断し、両側を糸で二重に結びます。

閉創して手術終了です(20-30分ほど)。1週間後に抜糸をします。


                         ↓ 陰嚢の付け根で精管を切断

手術の注意事項

出血、感染、創離開、瘢痕、疼痛、違和感などの合併症のリスクがあります。

多少の腫れや内出血、包帯に付着する程度の出血、疼痛、違和感はどのような手術でも起こるものであり、追加の治療を必要としないことが多いですが、まれに追加の治療が必要となる場合があります。

2か月後に精液検査をして精子がいないことを確認します。それまでは必ず避妊するようにしてください。

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