子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)について
このページでは子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)について説明しています。
HPVワクチンとは
若年女性に多い子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を予防するワクチンです。
HPVは約9割の女性が一生に一度は感染すると言われていますが、そのほとんどは2年以内に消失し、1割の女性で持続感染が成立します。そのうちの数%で10-15年の経過を経て、子宮頸がんが発症します。
日本における接種推奨の経緯
日本では2013年に厚労省から積極的接種が勧められましたが、マスコミによるアンチキャンペーンが大々的になされ、すぐに積極的接種が撤回されました。
その後長い議論を経て、ほとんどの有害事象とワクチン接種に因果関係がないことが結論づけられたこと、また接種しないことのデメリットのほうがはるかに大きいことが明らかになったことから、2023年に再度積極的接種が勧められるに至りました。
公費接種の対象者
小6から高1の女性が公費での接種対象です。
平成9年度生まれ以降(誕生日が1997年4月2日~2007年4月1日)の方は2025年3月までの期間限定で公費でキャッチアップ接種が受けられます。
院長の見解
HPVワクチンは子宮頸がんの発症予防効果が絶大です。
日本、ノルウェー、フィンランド、スコットランドからの報告では、接種者では子宮頸がんが発症していません!
対象年齢の女性は、まずは1回、ワクチンを打つことをお勧めします。
1回目で何ともなければ2回目も打つといいでしょう。
15歳以上は3回打つことが推奨されていますが、私は個人的意見として接種する意義が薄いのではないかと考えています。