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包茎

このページでは包茎の治療と手術についてご紹介しています。

はじめに

包皮が長く、亀頭にかぶっている状態です。

包皮の開口部が狭くむくことができない状態を真性包茎、むくことができる状態を仮性包茎といいます。

排尿障害や感染を併発している場合は治療したほうが良いでしょう。

治療

小児ではお風呂上りにステロイドローションを塗り、包皮を伸ばすことを続けると、数か月でむけるようになることが多いです。

 

成人の真性包茎の手術は保険適応です。治療費は3割負担・通院費込みで10000円ほどです。

仮性包茎の手術は美容目的になりますので自費診療扱いとなります。当院では60000円に価格設定しております。

 

いずれも局所麻酔で40~50分ほどの手術です。当院では手術後のトラブルが少ない(包皮小帯形成術併用)環状切除術という術式を採用しています。

近位切開線は亀頭の形をイメージしながら斜めに切っていき、6時方向に8mmほどのスリットをいれます。

遠位切開線は環状溝から5mmほどの位置で切っていき、包皮小帯は温存します。

包皮内板を含む余剰包皮を切除し、包皮小帯を形成しながら細い糸で30~40針ほど縫合します。

勃起時につっぱらないようにデザインしますので、非勃起時には少しかぶる状態になります。術後3週間で抜糸予定です。

 

 

私はこの術式にいたるまでに様々な術式を勉強し、実際に患者さんに施術してきましたが、どの術式を選んでも明るい所でじっくり見れば手術をしたことは必ず分かります。

亀頭直下法という術式が傷が目立たないとのことで謳い文句にしている美容形成クリニックもありますが、私はそんなことはないと考えています。詳しくはこちらの解説をご参照ください。

 

当院で採用している術式は、一般的な環状切除術より亀頭寄りで縫合する点、亀頭直下法では切除してしまう包皮小帯を温存する点が特徴です。

デメリットとしては包皮小帯の形成に繊細な操作が必要であり術者に経験が求められること、手術時間が長くなることです。

手術の注意事項

手術後2週間ほど陰茎全体がむくみます(浮腫)。むくみがなくなるまではご自身で毎日圧迫包帯を巻きなおしてください。

 

手術に際しては、腫れ、出血、血腫、感染、創離開、皮膚潰瘍、瘢痕、色素沈着、疼痛、違和感などの合併症のリスクがあります。多少の腫れや内出血、包帯に付着する程度の出血、疼痛、違和感はどのような手術でも起こるものであり、追加の治療を必要としないことが多いですが、まれに追加の治療が必要となる場合があります。

手術後に帰宅してから、出血が続く場合は病院までご連絡ください。

 

糸がついている期間中は勃起時に突っ張り感を感じることがあります。

通常、抜糸により突っ張り感はなくなります。性行為は術後4週間は控えてください。

 

縫合部分に肥厚性瘢痕(しこりのような隆起のある傷跡)が生じる場合があります。

半年~1年程度で自然としこりは気にならなくなることが多いですが、まれに傷跡が残る体質の方もみえます。

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