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高血圧

このページでは高血圧の症状・診断・治療についてご紹介しています。

はじめに

高血圧とは血圧が高くなる状態のことです。上の血圧(収縮期血圧)が140mmHg以上または下の血圧(拡張期血圧)90mmHg以上が高血圧の基準値です。

血圧は日中の活動により変動してしまうため、朝ご飯を食べる前の早朝血圧を目安に血圧管理を行うことが多いです。したがって高血圧の心配のある方は血圧計を購入し、自宅で定期的に血圧を記録することがとても大切です。

年齢とともに有病率があがり、70歳以上のおよそ70%が高血圧に該当します(図1)。

 

図1. 高血圧 有病率(%) 国民健康・栄養調査2019年より

収縮期血圧140mmHg以上,または拡張期血圧90mmHg以上,もしくは降圧剤を服用中の方の割合(%)

症状

高血圧であっても自覚症状のない場合がほとんどで、健康診断や人間ドックなどで指摘されて初めて気付くことが多いです。

しかし、悪化していくと、頭痛、めまい、呼吸困難、軽度の胸痛のような症状が現れる可能性があります。また、高血圧を長年放置すると、心臓病、脳卒中、腎臓病、動脈硬化、視力障害などにいたる可能性があります。

基準値

基本的には早朝血圧で収縮期血圧140mmHg以下、かつ拡張期血圧90mmHg以下を維持します。

ただ糖尿病や脳卒中、動脈瘤のある方はさらに厳格な降圧目標を設定します。反対にご高齢の方では、そこまでしっかりと下げる必要はないかも知れません。

原因

高血圧は主に、原因が特定できない原発性高血圧と、他の疾患や原因による二次性高血圧の2タイプに分けられます。

原発性高血圧の要因は、動脈硬化や塩分摂取過多、喫煙、肥満、運動不足、睡眠不足、ストレスなどが考えられます。

二次性高血圧の原因は、副腎腫瘍や下垂体腫瘍、甲状腺機能異常、腎動脈狭窄などがあり、これらの原因を治療する必要があります。

治療

原発性高血圧の場合、日常生活の乱れが原因となるため、まずは生活スタイルの是正をすることが大切です。適度な運動や塩分を控えた食事、禁煙、適正体重の維持などを心がけてください。

こうした生活スタイルの是正を行っても血圧が改善しない場合には、降圧剤を用いた血圧の管理が行われます。降圧剤には、カルシウム拮抗薬やアンギオテンシン変換酵素阻害薬、アンギオテンシン受容体拮抗薬、α/β遮断薬、利尿剤などがあります。

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